私には割烹居酒屋を営む友人がいる。
小学校の頃の同級生で、どういうわけか彼とだけは非常に縁が強いのだが、その話は別の機会に。
その彼から「今〇〇とかうち来てるでー」と連絡があり、ひさびさに彼のお店にお邪魔してきた。
〇〇とは同じく小学校の頃の同級生で、最後に会ったのは十数年前。
日が落ちてからはずいぶん寒くなったが、これは行かねばなるまいて。

とはいえせっかく夜に出かけるのなら、なにか撮ってこようとカメラも持って出かけた。
行きは友人たちを待たせているので、めぼしいところをチェックしながら全力でお店を目指して前に進んだ。
せっかくお誘いいただいてるのに、わざわざ値打ちこいてゆっくり行くほどアホではない。
やがて彼の店の明かりが見えてきて、暖簾をくぐると同級生たちの笑い声が出迎えてくれた。
私の到着後、実に小学校卒業以来の再会となる友人も急遽来店してくれることになり、楽しいひとときを過ごすことができた。
惜しむらくは夕食をすでに済ませていたので、店主の美味しい料理をいただくスペースがすでに無かったこと。
こんなことなら、昨日私が作った肉じゃがをリメイクして、必要以上にパンチ力を高めたカレーなんぞ食うんじゃなかったと後悔したのである。
日付も変わった頃、「いきなりプチ同窓会」もお開きとなり、ごついカメラをぶら下げて夜の街を撮っているおじさんとなって帰路についた。
撮り始めてすぐ、どえらいことに気付く。
「あれ？広くね？」
24-70のつもりが14-24付けてきてしまっていたのだ。
アホである。
無駄に広い画角を持て余しながらなんとか少しだけ撮ってはきたが、今度はきちんと確認してから出かけようと反省する夜となった。
ちなみに彼には近いうちに仕込み作業しているところを撮らせてもらえることになった。
いつもありがとうな。