堺市堺区にGROWスポーツアカデミーという体操教室がある。
私の友人が代表を務めており、そのご縁で撮影やLive配信に関する業務を請け負っている。
撮影を請け負うようになった2021年3月、撮り始めて感じたのは、最近の子どもたちは我々世代が幼い頃にできていたことがまったくできないということだった。
運動が苦手だから体操クラブに助けを求めて通っているのか?とも思ったが、通っている子どもたちにそんな悲壮感はまったくない。
不思議に思い、代表である友人に訊いてみたところ、今の子どもたちは園や学校で十分に運動する機会も外で身体を動かして走り回るような機会もないし、我々の頃とは環境が違うという話だった。
なるほど我々世代は学校の体育の授業でも休み時間でも、とにかく全力で走り回っていたし、放課後も毎日のように日が暮れるまで外で遊び回っていた。
それに比べて今は学校の体育も安全第一、放課後も塾にゲームにYouTubeで、全力で身体を動かして遊ぶ子どもは少ない。
現にうちの小学校4年生になる息子やその友人たちも、多くはそんな日々を送っているらしい。
つまり、今の子どもたちは親が積極的に野球やサッカーなどのスポーツチームに所属させたり、GROWスポーツアカデミーのような体操クラブに通わせないと、必要十分な運動量を確保できないのかもしれないと考えるようになった。
入会
そう考えるようになってからは、うちの息子の身体能力について不安が募って仕方がなかった。
なにせ三度の飯よりYouTube、鉛筆よりもお箸よりもニンテンドースイッチを持つ時間がなにより長い息子である。
すでに週1回のスイミングには通わせていたが、とても運動が足りているようには見えなかった。
思い切って息子に逆上がりや壁倒立、前転、後転ができるのか訊いてみたところ、当たり前のようにそんなんでけへんと言い放ったのである。
小学校3年の春、にこやかな息子の顔を前に、私の顔がひきつったのは言うまでもない。
急ぎ友人に連絡を取り、今からでも間に合うかを訪ねたところ、入会は随時なのでいつからでもOKとの返事。
すぐに入会することができたのだが、私が訊きたかったのはそっちじゃない。
今からでも我々世代が当たり前のようにできていたことがこの子にもできるようになるか?ということだ。
「ああ、なるから心配せんでええよ」
まったくもって頼もしい友人である。
楽しませる
GROWスポーツアカデミーの方針は非常にわかりやすい。
とにかく子どもたちを楽しませること、できる!ことを気づかせること、自らすすんで取り組めるようにすることである。
うちの子はジュニアクラスという小学2年生以上のクラスに所属するが、みな一様に笑顔で楽しそうにしている。
例えば、体育館全面にコースを作り、マットや跳び箱などを障害物として設置し、とにかく走る。
野山を駆け回っていれば自然と足腰は強くなりバランス感覚も身につくを地で行くトレーニングで、子どもたちは非常に楽しそうだ。
馬跳びや壁倒立、前転、後転、ブリッジ、縄跳び、手押し車などなど、我々世代にはおなじみの運動ももちろんある。
下の写真は今日撮影したサーキットを走り回っているうちの息子の姿だ。
フォートナ○トでここまでいい汗はかくまい。
息子は私に似てあまり運動は得意な方ではないようで、外で身体を動かして遊ぶタイプではない。
私も幼い頃そうだったし、今も決して余暇をアクティブに過ごす方ではない。
そんな私でも、今の息子の年齢の頃には前転も後転も壁倒立も当たり前のようにできたし、逆上がりだってできた。
無論、同級生の多くも当たり前のようにできていたし、できる子とできない子では、できる子のほうが多かったと記憶している。
この三十数年で人類はそんなにも退化したのか?
そんなことはあるはずもない。
現に運動が得意でないうちの子でさえ、通い始めた頃に比べてできることが格段に多くなってきている。
運動は何をやっても平均以下だった私よりひどい有様だった我が子ではあるが、程なくかつての私程度には追いつくだろう。
今はまだ腕の力が足りないようで逆上がりに苦戦中だが、できた!と誇らしそうに笑いかけてくる日も近いと信じている。
使用機材
- Nikon Z 9
- NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
外部リンク
GROWスポーツアカデミー(https://grow-sports.com/)